今回はフットプリントを新規で作成する方法を紹介します。
フットプリントの作成は使用するCADによってクセがあり、慣れるのに時間がかかりますが、やり方がわかればどんな部品も同じような手順で作成できますので、どんどん使って慣れていきましょう。
フット・プリント・エディタの起動
上部ツールバーの「フットプリントエディタ」を選択します。
「フットプリントエディタ」画面が開いたら、上部ツールバーの「新規フットプリント」を選択します。
フットプリント名を入力して「OK」を選択します。
アンカー(基準)の設定
回路図部品の作成時と同様に、フットプリントの作成でも「アンカーの設定」が必要です。
右ツールバーの下から3番目のアイコン「フットプリントのアンカー(基準)を配置」を選択し、原点をクリックします。
単位の設定
回路図部品の作成時は「インチ」を選択しましたが、フットプリントの作成では実際に寸法を指定しながら作成するので「mm」を選択します。
左上のプルダウンメニューからグリッド「0.1mm」を選択します。
パッドの追加
今回作成するフットプリントはブリッジダイオード「MB1S」です。
データシートに「フットプリントの例」がありますので、それを参考にします。
必ず正規のデータシートで確認しましょう。
右ツールバーの上から2番目のアイコン「パッドを追加」を選択し、適当な位置でクリックしてパッドを配置します。
パッドの編集
パッド上を右クリックして表示されるポップアップメニューから「パッドの編集」を選択します。
赤枠の中に必要な情報を入力します。
パッドの位置、サイズはデータシートのフットプリント図から計算して入力します。
今回作成する「MB1S」は4端子ですので、残りの3つについても同様に配置すると下図のようになります。
フットプリントらしくなってきましたね。
外形線を描く
まず、外形線の太さの設定を行います。
上部ツールバーの「設定」→「設定」を選択します。
「フット・プリント・エディタ・オプション」画面で「図形ラインの幅」と「テキスト線幅」をそれぞれ「0.2mm」に設定して「OK」を選択します。
右ツールバーの「図形ラインを追加」を選択し、適当に矩形を描きます。
ラインの描画は最後に「ダブルクリック」することで終了します。
外形の編集
外形を整えていきます。
編集したい線上を右クリックして「編集」を選択します。
「配線セグメントのプロパティ」画面で線の始点および終点を入力します。
これを全ての線において行います。
※Y座標は何故か上側が「マイナス」となります。
全ての線で編集が完了すると、下図のようになり、完成です。
新規ライブラリの保存
フットプリントが完成したら、新規ライブラリを作成して保存します。
上部ツールバーの「新規ライブラリを作成して現在のフットプリントを保存」を選択します。
「パスのベース」は任意のフォルダを選択しますが、プロジェクトと同じフォルダがいいかと思います。
フォルダ名はここでは「mylib」としました。
指定フォルダに「mylib.pretty」というフォルダが生成されます。
「mylib」を作成したら「CvPcb」画面に戻り、「フットプリントライブラリ」を選択します。
「ウィザードを使用して追加」を選択します。
そのまま「Next」を選択します。
先ほど保存した「mylib.pretty」を選択して「Next」を選択します。
そのまま「Next」を選択します。
そのまま「Finish」を選択します。
「フットプリントライブラリの追加ウィザード」が完了すると、下図のように新しい「mylib」が追加されています。
これで、新規フットプリントの作成が完了です。
次からはいよいよ、配線パターンの作成となります。